Research list 研究一覧
- 大久保 瞳、高井秀明、平山浩輔、辻 昇一
- 日本体育大学紀要 47(1)
本研究では、A大学ハンドボール部女子を対象とし、Steinerが考案した「集団の生産性」理論を基に、チーム目標を達成するために集団になることのメリットとデメリット、そして改善策を明確化させることを目的とした。その結果、チーム内で密にコミュニケーションを図ることで信頼関係を築き、選手が自分自身の考えを主張し、仲間に伝える能力を身に着けることが今後の課題として示された。
- 柴原健太郎、深見将志、鈴木千寿、平山浩輔、高井秀明
- 日本体育大学紀要
本研究は、A大学のアーチェリー部に所属する大学生33名を対象に2種類のPower Poseの実施が気分に与える影響について明らかにすることを目的とした。その結果、High Power Poseの実施は気分状態を高めることが示された。また、Low Power Poseの実施は気分状態や覚醒水準を低下させることが示された。この結果から気分や感情はPower Poseの実施によりコントロールが可能であることが示された。
- 平山浩輔、高井秀明、坂部崇政、木原祐二
- 日本体育大学紀要
本研究は心理講習会において、実力発揮を阻害する問題に関する認知の歪みを同定し、適応的な認知の気づきへと繋げ、問題の改善へ向けた方向性の探索を目的とした。そのために、本研究では非機能的思考記録表を参考にして作成したセルフモニタリングシートを活用し、その効果検証を行った。対象者は23名であった。その結果、選手が抱えた多くの実力発揮を阻害する問題は、不安・緊張が高くても、実際には悪い結果が引き起こされる可能性は低かったことから、過度に不安・緊張を感じている選手が多いことが明らかにされた。
- 高井秀明
- 高井秀明
- 日本心理学会第81回大会発表論文集,2D-092,2017.
本研究では,日本人サッカー選手・指導者における異文化適応に必要な人的ネットワークの機能について検討した。その結果,異文化圏の日本人選手・指導者は,サッカー環境・状況に関する「情報の共有化」や日本とヨーロッパのサッカー選手・指導者の「人材交流」,さらにはサッカー先進国で必要な運動スキルの獲得を目指したアプローチについて検討する「強化プログラムの交流」を欲していることが明らかとなった。つまり,日本人選手・指導者がサッカー先進国で活躍するためには,上記の3つの内容を考慮した人的ネットワークを構築することが求められる。ただし,この人的ネットワークは,日本人のみで構成するのではなく,日本人の特長を活かすうえでも,異文化圏の選手・指導者を含める必要性があるだろう。
- 高井秀明、渡辺一志
- 日本体育学会第68回大会予稿集,119,2017.
本研究では,健常者と視覚障がい者が共に実施するアーチェリー教室への参加によるコミュニケーション・スキルと感情の変化について縦断的に検討した。調査対象者には,コミュニケーション・スキル尺度(藤本・大坊,2007)と一過性運動に伴う感情尺度(荒井・竹中・岡,1999)を全9回のアーチェリー教室の実施前後で回答させた。なお,アーチェリー教室は1回目から3回目を前期,4回目から6回目を中期,7回目から9回目を後期とした。その結果,コミュニケーション・スキル尺度の「自己統制」「自己主張」「他者受容」「関係調整」は,アーチェリー教室への継続的な参加に伴って高まる可能性を示した。また,一過性運動に伴う感情尺度の「否定的感情」は,前期・後期と比較して中期で高まる可能性を示した。それに対して,「高揚感」「落ち着き感」は,前期・後期と比較して中期で低下する可能性を示した。
- 髙橋由衣、高井秀明、平山浩輔
- 日本体育学会第68回大会
本研究では、競技特性の違いによる実力発揮場面と実力未発揮場面の思考内容を検討し、実力発揮場面に繋がる思考を明らかにすることを目的とした。調査対象者は、体育専攻学生61名であった。その結果、実力発揮場面ではオープンスキル、クローズドスキルともに「積極的姿勢」、「スキルの教示・作戦」の割合が高かった。特に、オープンスキルでは「作戦」、クローズドスキルでは「スキルの教示」という思考の割合が高かった。以上のことから、オープンスキルではチームの役割を理解し作戦を立てること、クローズドスキルでは自己の動作に注意が向けられることによって実力発揮に繋がるものと推察される。
- 藤本太陽
- 日本体育学会第68回大会
女子柔道選手18名を対象に、試合に臨む際に生じる選手個々人のあがりの場面や徴候、有効な予防・対処法に関する実態を明らかにすることを目的とした。その結果、試合前に失敗しないか不安になるという徴候が生じた際は、覚悟を決めることが重要であり、試合前に心拍数が増加した際は、呼吸法という予防・対処法を用いることが有効であることが示唆された。
- 鈴木千寿、高井秀明
- 日本体育学会第68回大会
本研究では、ストレス耐性として考えられているハーディネスがアスリートのストレス評価に及ぼす影響について検討した。調査は、A大学体育専攻学生465名を対象とし、質問紙調査を実施した。その結果、競技レベルにおいて違いがみられ、国際競技レベルのアスリートはその他のレベルのアスリートよりもハーディネスの得点が有意に高いことが示された。また、ハーディネスはアスリートにおいてもストレスの緩衝効果が示されたが、怒りに対するアスリートのストレスマネジメントの必要性が示された。
- 相川 聖・,高井秀明,平山浩輔
- 日本体育学会第68回大会
本研究は,Williams & Cumming(2011)のSIAQの日本語版を作成することを目的とした.対象者は,A大学の運動部に所属する196名であった.SIAQの項目を日本語訳し,CVI(Lynn, 1986)を算出して内容的妥当性を確認した.検討の結果,日本語版SIAQ は,スキルイメージと戦術イメージ,目標イメージ,統御イメージの4因子で,各因子3項目の計12項目であることが確認された.また,確認的因子分析の結果,十分な適合度が示された.以上のことから,日本語版SIAQの因子が確認され,日本人アスリートのイメージ能力を測定する質問紙として適していることが示された.
- 所属先
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〒158-8508
東京都世田谷区深沢7-1-1
日本体育大学東京・世田谷キャンパス2415研究室 - 連絡先
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高井秀明(Takai Hideaki)
日本体育大学体育学部体育学科
TEL:(03)5706-0863
FAX:(03)5706-0863
E-mail:takai@nittai.ac.jp