Research list 研究一覧

研究一覧
2016/09/30
  • 平山浩輔、高井秀明、本郷由貴、西山哲成
  • 日本体育大学紀要

本研究は自転車競技選手が大会でピークパフォーマンスを発揮するための効果的なワークシートの作成を目的とした。対象選手は23名であった。ワークシートでは大会当日までの心理的な適応過程を検討するために、選手がピーキングから大会当日までの心理的コンディショニングの変動を明らかにした。さらには、「実際の練習量」と「理想の練習量」の差分について検討し、ピークパフォーマンスの発揮に向けて、「心・技・体」それぞれのコンディショニングの対処方略を探索することとした。その結果、「実際の練習量」が「理想の練習量」より、大会2日前と大会当日において有意に高い値を示した。その後、その差を埋めるための対処方略の検討を行った。

2016/09/01
  • 藤本太陽、園部 豊、小嶋新太、田辺 勝、山本洋祐、楠本恭久
  • 日本武道学会第49回大会

大学男子柔道選手を対象に減量時における自律訓練法を用いた心理的サポートの介入が心身のコンディションに及ぼす影響について明らかにすることを目的とした。その結果、減量時における自律訓練法を用いた心理サポートは試合前の心理、生理的コンディションを整えることが明らかとなった。これらのことから減量時の自律訓練法の介入は心理、生理的コンディションを整えるサポート方法として有効であることが明らかとなった。

2016/08/24
  • 坂部崇政、高井秀明、大久保 瞳
  • 日本体育学会第67回大会

本研究では、バスケットボールにおける“ドリブルカット”プレーに着目し、熟練度による視線行動の違いおよび経時的変化について明らかにすることを目的とした。その結果、熟練度による視覚探索方略の違いはみられなかったが、非熟練者群、熟練者群ともに回数を重ねるにつれより効率的な視覚探索方略を用いていることが明らかとなった。

2016/08/24
  • 大久保 瞳、高井秀明、坂部崇政
  • 日本体育学会第67回大会

本研究では、タイムプレッシャー(TP)がN-back課題遂行時の処理資源に及ぼす影響について事象関連電位(ERP)から検討することを目的とした。その結果、TPあり条件はTP なし条件よりP300振幅が有意に増大した。よって、 TPという負荷が加わることで、課題遂行時により多くの処理資源を要していることが明らかとなった。

2016/07/31
  • 藤本太陽、園部 豊、平山浩輔、高井秀明
  • 日本体育大学スポーツ科学研究 

カヌー競技者を対象に心理的競技能力が情動知能に及ぼす影響について検討を行った。その結果,「自己洞察」は協調性、「自己動機づけ」は忍耐力と 闘争心,「自己コントロール」は忍耐力、闘争心、集中力と自信,「共感性」は忍耐力、闘争心と自信、「愛他心」は忍耐力、「リーダーシップ」は協調性との間に比較的強い正の相関が示された。また、「自己動機づけ」は闘争心、「自己コントロール」は 闘争心と集中力から正の影響を受けていることが 示された。さらに、DIPCA.3 総合得点の高群は「状況洞察」の得点が高いという特徴がみられた。以上のことから、クローズドスキル競技であるカヌー競技者では,心理的競技能力と情動知能は関係があり、心理的競技能力は情動知能に正の影響を与えることが明らかとなった。

2016/07/01
  • 高井秀明
  • 心理学ワールド74

リラクセーションとは、リラックスした状態とその状態をコントロールするためのプロセスのことである。アスリートには2種類のリラクセーションが必要とされており、1つはプレイの瞬間に対応するための短期的なリラクセーション、もう1つは試合に向けてのコンディショニングを含めた長期的なリラクセーションである。アスリートにかかるプレッシャーは、過度な緊張や不安を一時的に喚起させるだけでなく、場合によっては精神障害をもたらす原因にもなる。リラクセーションの実践には、アスリートの個性やそれを取り巻く環境を考慮することが何よりも求められるだろう。

2016/07/01
  • Hideki Takai
  • The 31st International Congress of Psychology

本研究では、サッカーが盛んなドイツでFußball-Lehrer(ドイツサッカー協会公認プロライセンス)を取得しているエキスパートのドイツ人サッカー指導者12名が、どのようなコーチング心理をもって選手と関わっているのかについて明らかにすることを目的とした。カテゴリー間の因果関係と相互連関をみると、エキスパートのドイツ人サッカー指導者は、自身と選手、他のスタッフの特性を相互理解する環境を構築したうえで、必要に応じて心理的スキルを効果的に利用して選手にコーチングしていることが明らかとなった。

2016/07/01
  • Hirayama Kosuke、 Hideaki Takai
  • The 31st International Congress of Psychology

本研究は、日本の優れたスポーツメンタルトレーナーが行うインテーク面接の構造について明らかにすることを目的とした。調査対象者は、上級スポーツメンタルトレーナー10名(日本スポーツ心理学会認定)とした。修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いて分析を行った結果、24の概念と6つのカテゴリーが生成された。日本のスポーツメンタルトレーナーは、スポーツ選手との信頼関係の構築を目指した環境設定を行っていた。また、日本のスポーツメンタルトレーナーがスポーツ選手を理解するための質問やスポーツ選手の行動観察に加え、メンタルトレーニングに対する意思の確認を行っていた。これらの確認は、スポーツ選手の自己解決へと結びつける目的であった。

2016/06/01
  • 藤本太陽、園部 豊、平山浩輔、高井秀明
  • 日本体育大学スポーツ科学研究

本研究はカヌー競技者における心理的競技能力(DIPCA)と情動知能(EQS)の関係を明らかにすることを目的とした。調査対象者はA大学カヌー部に所属する35名とした。DIPCAとEQSの重回帰分析の結果、EQSの自己動機づけ因子はDIPCAの闘争心尺度と、EQSの自己コントロール因子はDIPCAの闘争心と集中力から有意な正の影響を受けていることが示された。

2016/06/01
  • 本郷由貴、高井秀明、平山浩輔、西山哲成
  • 日本体育大学紀要46(1)

本研究はA大学学友会自転車競技部に所属している23名を対象に試合時のパフォーマンスに関わる情動の傾向やチームの特徴を把握することを目的とした。競技での情動の特徴を検討するために、その選手のパフォーマンスにとって重要な情動を抽出した。その結果、ポジティブ情動6項目、ネガティブ情動5項目の計11項目が抽出された。その中で、「自信」「やる気」というポジティブな感情の生起を促進させる必要が示された。

NSSU

所属先
〒158-8508
東京都世田谷区深沢7-1-1
日本体育大学東京・世田谷キャンパス2415研究室
連絡先
高井秀明(Takai Hideaki)
日本体育大学体育学部体育学科
TEL:(03)5706-0863
FAX:(03)5706-0863
E-mail:takai@nittai.ac.jp
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